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パケットの完全性、メッセージの新鮮性、編集履歴は別々の性質です。一つがあることを、他もある証拠にしてはいけません。

メッセンジャーには編集や削除機能があってもかまいません。しかし認証付き暗号を使うシステムでは、サーバーが暗号文をひそかに変更し、なお有効なメッセージとして届けられてはなりません。メッセンジャーにおけるメッセージの完全性とは、暗号化後にデータが変わったことを受信者が検知できることです。完全な履歴の保存や会話の法的な立証とは異なります。

要点

  • 認証付き暗号は暗号文の改ざんを検知しますが、編集や削除の履歴を必ず保存するとは限りません。
  • Livaraの技術文書によれば、AES-256-GCMは認証タグとともにプライベートメッセージを保護し、改ざんされたパケットは有効に復号されるべきではありません。
  • 正当な編集は、新たなエンドツーエンド暗号化イベントであるべきで、サーバーによる旧パケットの秘密の上書きではありません。
  • セーフティーナンバーは相手の鍵の確認に役立ちますが、その人の誠実さやスクリーンショットの法的効力を測るものではありません。
  • 重大な紛争では、元のファイル、時刻、編集状態、独立した証拠を会話スレッドの外にも保存してください。

メッセンジャーのメッセージ完全性とは具体的に何か?

メッセージの完全性とは、暗号化されたデータに対する不正な変更を受信者が検知できることです。機密性が問うのは「誰が本文を読めるか」、完全性が問うのは「送信者が暗号化したのと同じデータが届いたか」です。エンドツーエンド暗号化とその境界の解説では、この違いをさらに説明しています。

画面に二つの色付きの枠と鍵のアイコンがある携帯電話のイラスト。

これは説明用ラベルを付けた概念図です。実際のLivaraの画面でも、改ざんメッセージの拒否テストの結果でもありません。

Livaraの技術文書によれば、ダイレクトメッセージはLVR1、対応するプライベートグループはLGS1でエンドツーエンド暗号化されます。Livaraのセキュリティページによれば、非対応の旧グループはE2EEの対象外であることが明示され、新規グループは全員の準備が整うまで暗号化済みの表示で作成されません。その会話の状態を確認してください。文書では、LVR1はメッセージ鍵の導出にECDH P-256とML-KEM-768を使うとしています。一つの部品が標準であることは、組み合わせ全体や製品の独立した承認ではありません。その後、Livaraは内容の保護にAES-256-GCMを使用します。

製品文書によれば、この保護はプライベート会話の本文、編集、添付ファイルを対象とします。ただしLivaraのチャンネルはエンドツーエンド暗号化されていません。不正利用コンテンツの削除などのため、サーバーは意図的に内容を読めます。グループのメンバー資格もサーバーが管理します。通話の安全性や録音モードもテキストメッセージとは別に評価する必要があります。

暗号化メッセージの改ざん検知とメッセンジャーのAES-256-GCM

AES-GCMは内容を暗号化するだけでなく、認証タグを作成します。暗号文や認証対象のデータが変われば、タグの検証は失敗するべきです。NIST SP 800-38DはGCMモードを定義し、同じ鍵でnonceを再使用すると安全性が大きく損なわれると警告しています。

Livaraの技術仕様によれば、プライベートメッセージにはAES-256-GCMが使われます。サーバーが保護対象パケットの一部を変更しても、メッセージ鍵なしには新しい認証タグを作れません。そのため受信者は、そのパケットを正常なものとして受け入れるべきではありません。「サーバーはメッセージを変更できるのか」への短い答えは、データの削除、保留、遮断、遅配はできても、改ざんした内容を有効に見せることはできるべきではない、ということです。

この保証は無制限ではありません。暗号技術は、端末上のマルウェア、開いた画面への攻撃者のアクセス、ユーザーによる正当な編集を無効にはできません。内容の完全性は、メタデータを必ず隠すわけでもありません。メッセンジャーのメタデータとそこから分かることのガイドが、この境界を説明しています。

サーバーによる変更と編集は違うのか?

サーバーは以前の暗号化パケットをひそかに上書きできるべきではありませんが、送信者が作った編集イベントを届けることはできます。メッセージ編集の安全性は、サーバーが保存済み本文を直接変更するのではなく、編集も元のメッセージと同じように認証され、エンドツーエンド暗号化されるかにかかっています。

Livaraの文書によれば、ダイレクトチャットの編集はLVR1、対応するプライベートグループの編集はLGS1で保護されます。画面を評価する際は、アプリが「編集済み」の状態を表示するかを確認してください。ただし暗号化だけで、以前の版がすべての端末に永久保存されるわけではありません。

「全員から削除」も、内容を破棄する要求であり、すべてのコピーの消滅を証明するものではありません。受信者は既にメッセージや通知を読んだり、ファイルを保存したり、スクリーンショットを撮ったりしているかもしれません。消えるメッセージは残存を減らしますが、すべてのコピーの消去を保証しません。

チャットメッセージの認証は何を証明するのか?

チャットメッセージの認証は、そのメッセージがセッション鍵で作られ、途中で改ざんされていないことを示します。アカウント所有者本人が端末を持っていたこと、本文が真実であること、受信者が後から第三者に決定的に立証できることまでは証明しません。

Livaraの技術文書では、セーフティーナンバーは鍵の変更を検知する方法として紹介されています。二人は独立した経路で鍵のフィンガープリントを比較できます。セーフティーナンバーでチャットを確認するガイドに具体的な手順があります。この確認は、相手の鍵が攻撃者の鍵にすり替わるリスクを下げますが、感染した端末を安全にはしません。

アカウント認証も別の問題です。どれほど強力なログイン方式でも、メッセージの完全性、相手の鍵の確認、端末の安全性に代わるものではありません。

内容の完全性はメッセージの順序や新鮮性とは違う

古いパケットでも有効な認証タグを持つことがあります。再び受け入れないようにするには、プロトコル設計、カウンター、セッション識別子、受信側の状態管理が必要です。AES-GCMだけでは会話全体の順序台帳にはなりません。この違いはリプレイ、遅延メッセージ、複数端末の同期を評価するうえで重要です。

どのデータが実際に認証タグの保護対象なのかも明確にしなければなりません。会話識別子やイベント種別が認証された文脈の外にあるなら、本文だけを保護しても問題全体の答えにはなりません。そのバージョンのコード確認とテストで、この結び付きを明らかにする必要があります。

本文やメッセージの状態が予想外だったら

アプリのバージョン、観測時刻、関係する端末、編集表示の有無を記録してください。別の経路で相手に、正当な編集をしたかを確認します。証拠なしに同期の差をサーバーの改ざんのせいにしてはいけませんが、認証エラーや鍵の変更を根拠なく無視することも避けてください。

技術報告には機密性のないテストメッセージを使い、公開報告に相手の私的なデータを載せないでください。会話を法的問題に使うなら、暗号化やスクリーンショットだけで法的効力は決まりません。証拠を変更する前に、適切な資格を持つ専門家に相談してください。

メッセンジャーの完全性の主張をどう評価するか?

「暗号化されている」という言葉だけで満足せず、次を尋ねてください。

  • どの会話やファイルがエンドツーエンド暗号化されるのか?
  • サービスはどのAEADアルゴリズムを使うのか?
  • 編集と削除はどう記録・表示されるのか?
  • ユーザーは相手の鍵の変更をどう検知するのか?
  • サーバーはどのメタデータ、内容、メンバー資格を管理するのか?
  • 通話にはメッセージと同じ保証があるのか?
  • プロトコルは独立監査を受けたのか?

Livaraは一部の主張を調べるための仕様とツールを公開しています。Androidユーザーは、アプリをオフラインで検証するProof LabでAPKファイルのチェックサムをSHA-256で比較できます。ただし本記事は、現行版の独立監査の証拠を提示していません。仕様やテストベクトルの公開は検証の助けになりますが、独立監査の代わりにはなりません。

プライベート会話についてのLivaraの主な主張は限定的で明確です。AES-256-GCMがパケットの改ざんを検知し、編集も暗号化されるべきだというものです。これは不変の台帳、すべてのコピーの確実な削除、自動的な法的証拠を意味しません。

よくある質問

サーバー管理者は暗号化されたメッセージ本文を変えられますか?

AES-256-GCMを正しく使う設計では、サーバー管理者はメッセージ鍵なしに暗号文を変更し、有効な認証タグを作ることはできません。ただしパケットの削除、遮断、遅配は可能です。この保証は感染した端末や送信者の正当な編集を対象としません。

「編集済み」表示で以前の版の内容が証明されますか?

いいえ。アプリが版の履歴も保存していない限り、この表示は表示中の内容が送信後に変わったことを示すだけです。暗号化は編集イベントの真正性を確認できますが、以前の本文を自動的に保存しません。

セーフティーナンバーはすべてのメッセージの真正性を保証しますか?

いいえ。セーフティーナンバーは暗号鍵が相手のものかを確認し、変更を検知する助けになります。送信時に誰が端末を持っていたか、メッセージが真実か、端末にマルウェアがないかは分かりません。

全員から削除すると、あらゆる場所からメッセージが消えますか?

いいえ。アプリ内のコピーは破棄できても、保存されたファイル、通知、スクリーンショット、以前の記録を取り戻すことはできません。全員から削除は残存を減らしますが、受信者の端末や他のシステムからの消去を保証しません。

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