鍵の照合は重要な確認ですが、端末の安全性や相手のすべてのメッセージの真実性を保証するものではありません。
セーフティナンバーや鍵のフィンガープリントは、暗号化通信に使う鍵を相手と照合するためのものです。この確認は鍵のすり替えのリスクを減らすのに役立ちますが、「誰にもメッセージを読まれない」という証明ではありません。マルウェアに感染した端末、信頼できない相手、保存されたコピーから、内容が漏れる可能性は残ります。
フィンガープリントの表示方法や計算方法は、メッセージアプリによって異なります。使っているアプリの案内に従ってください。会話で共有する番号を表示するアプリもあれば、端末ごと、または識別情報ごとのフィンガープリントを表示するアプリもあります。
セーフティナンバーでは何を証明できないのでしょうか?
| 確認すること | 期待できる結果 | 証明できないこと |
|---|---|---|
| 知っている相手と鍵を正しく照合する | 表示された鍵が、想定する鍵と一致する | 相手の端末が安全であること |
| 番号や QR コードを検証する | 鍵の認証を確認する手順を一つ実行した | すべての主張や送金依頼が正当であること |
| 警告が出ていない | アプリが報告された変更を表示していない | あらゆる盗聴やマルウェアが存在しないこと |
相手が誰なのかわからない場合、その知らない相手と照合しても、本当の身元はわかりません。ほかの保護の層については、チャットの脅威モデルをご覧ください。
相手と鍵を照合するには?
- メッセージアプリの案内に従い、会話の画面から鍵の検証またはセーフティナンバーのページを開きます。
- 知っている相手と照合します。できれば対面か、以前から信頼している独立した経路を使ってください。
- 最初の数桁だけでなく、必要な部分をすべて確認します。アプリに公式の QR コードによる確認手順がある場合は、その手順を使ってください。
- 一致したら、検証済みとして記録する機能がある場合は記録します。
- 一致しない場合は、機密性の高い内容を送るのをやめ、原因を調べます。
これは概念を説明するための画像です。数字は架空のもので、有効な照合結果や実際のメッセージアプリの画面を示してはいません。
認証に疑いを持っているその会話の中で番号のスクリーンショットを送っても、独立した確認にはなりません。電話や別のアカウントも、その経路の本人性と安全性を本当に信頼できる場合にしか役立ちません。送信者から新たに教えられた番号だけでは不十分です。
番号が変わったらどうすればよいでしょうか?
端末の変更、アプリの再インストール、鍵の変更によって警告が出ることがあります。具体的な動作は、アプリや識別情報を復元する仕組みによって異なります。スマートフォンを替えるたびに必ず鍵が変わるわけではなく、すべての警告が攻撃を意味するわけでもありません。
独立した経路で相手に何が変わったのかを尋ね、アプリを最新のバージョンに更新してから、現在の番号をもう一度照合してください。機密性の高い会話では、「スマートフォンを替えた」という口頭の説明を、鍵の照合の代わりにしないでください。不一致が続く場合は、慌ててデータを削除せず、公式サポートに相談しましょう。
再検証しても、すでに漏れた可能性のあるメッセージを取り戻すことはできません。侵害後の安全性も、攻撃者のアクセスを排除し、新たな暗号学的入力を取り込むことが条件です。鍵のチェーンが一段階進むたびに、侵害が終わったことになるわけではありません。
鍵の透明性と手動の照合はどう違うのでしょうか?
鍵の透明性は、識別子と鍵の対応付けに矛盾があることを検出するために設計されています。単に「同じサーバーをもう一度信頼すること」と説明するのは適切ではなく、人間の身元や端末の安全性が確認されたと結論づけることもできません。
Signal の Automatic Key Verification に関する公式ガイドによれば、この機能はセーフティナンバーに加えて行う追加の確認であり、利用できるかどうかは、電話番号が既知の連絡先として認識されていることなどの条件に左右されます。機能が利用できないことや、その状態が変わることだけでは、ハッキングの兆候にはなりません。利用できない場合、Signal は信頼できる経路で番号や QR コードを照合することを勧めています。
したがって、「手動の照合が唯一の防御策」という主張は正確ではありません。自動化されたツールとユーザーによる確認は、互いを補完できます。各製品が実際にどこまで対応しているのかを確認してください。
Livara については何を確認すればよいでしょうか?
Livara のセキュリティ文書では、別のチャネルを通じて鍵のフィンガープリントを照合する方法を説明しています。インストールされているバージョンで、確認機能の場所、照合されるデータ、鍵の変更に対するアプリの反応を確認してください。このガイドは、すべての Livara バージョンについて画面の操作経路や QR コードの有無を検証したものではありません。
また、チャットの鍵の照合は、アプリのインストール元の確認に代わるものではありません。APK ファイルと照合用のハッシュ値は、どちらも信頼できる経路から入手する必要があります。ハッシュの一致が示すのは、ファイルが照合用の参照データと同じであるということだけです。
よくある質問
QR コードは数字を読むよりも常に安全ですか?
QR コードは手動の照合ミスを減らせますが、そのアプリの公式の確認手順に含まれるコードでなければなりません。安全性は、照合するデータと、相手や経路への信頼に左右されます。QR コードという形式だけで決まるものではありません。
番号が正しければ、送金依頼も正当ですか?
いいえ。鍵の検証は、商取引や金銭に関する主張が正しいことを証明しません。慎重な扱いが必要な依頼は、独立した経路で確認してください。
変更の警告は、以前の会話が盗聴されたという意味ですか?
必ずしもそうではありません。警告は調査する理由であり、漏えいの確かな証拠ではありません。機密性の高い情報を送らずに、変更の原因と現在の状況を確かめてください。



