会話の唯一のコピーや、その復元に必要な認証情報がスマートフォンにしか残っていないと、画面交換がきっかけで復元に困ることがあります。端末を預ける前に、保存したデータと、そのデータに再びアクセスする方法の両方を確認しましょう。
1. バックアップに何が含まれているかを確認する
新しいバックアップを作成し、完了したことを確認します。Androidでは、すべてのアプリが対象だと思い込まず、バックアップの詳細を確認してください。Googleは、すべてのデータをバックアップまたは復元できないアプリもあると注意を促しています。
iPhoneでは、同期とバックアップを区別しましょう。「iCloudにメッセージを保管」を有効にしている場合、メッセージは別途同期され、毎日のiCloudバックアップには含まれません。同期が完了していることも確認してください。
普段頼りにしている各チャットアプリについて、最新の復元手順を読みましょう。バックアップに使うアカウント、対応している復元方法、復元に必要な追加の条件を確認します。端末全体のバックアップがあるだけでは、すべての会話を復元できる証拠にはなりません。
2. 修理に出すスマートフォン以外にも復元のためのアクセス手段を確保する
バックアップはデータを保存し、復元用の認証情報はアクセスを取り戻すために役立ちます。一時的に端末を使えなくなる前に、両方を確認しておきましょう。
Apple Accountの復旧キーをすでに使っている場合は、安全な場所に保管した控えを確認してください。Appleは、Appleの「パスワード」アプリ、iCloud写真、メモ、iCloud Driveには保管しないよう案内しています。アカウントにアクセスできなくなると、そこにある復旧キーにもアクセスできなくなるおそれがあるためです。修理前だからといって、この任意の機能を安易に有効にしないでください。有効にすると、Appleの標準のアカウント復旧プロセスが無効になります。
2段階認証を使用しているGoogleアカウントでは、別のログイン方法があることを確認しましょう。利用できる場合、バックアップコードは通常の2つ目の認証手順の代わりになります。他人に知られないよう保管してください。
チャットアプリが独自の復元キーやバックアップ用パスワードを必要とする場合は、そのアプリの手順に従ってください。Appleの復旧キーやGoogleのログインコードが、どのチャットでも使える復元用の認証情報になるわけではありません。
3. データを削除する前に復元を確認する
対応する予備のスマートフォンや買い替え先の端末がある場合は、元の端末からアカウントを削除したり、データを消去したりする前に、サポートされている手順で復元を行いましょう。古い会話と最近の会話をいくつか開き、重要な添付ファイルも確認します。
2台目の端末がない場合は、バックアップの完了と復元に必要なアクセス手段を確認してください。ただし、これは完全な復元テストではありません。バックアップを試すためだけに、唯一のデータが入っている端末を初期化しないでください。実行可能な復元の計画を立てられない場合は、利用できる修理方法を相談しましょう。
4. 適切な修理手順に従う
Appleの現在の来店予約向け案内には、バックアップの作成、iCloud同期の完了、Apple Cashの無効化、ウォレットからのカードやパスの削除が含まれています。「探す」に関する手順はソフトウェアによって異なり、iOS 27以降では「修理または下取りの準備」を使用し、iOS 26以前では「探す」をオフにする必要があります。選んだ修理方法に対応する最新の手順に従ってください。
対象のPixelには修理モードがあり、技術者は独立した環境で端末を診断できます。それでもバックアップは必要です。Googleによると、ストレージに影響する修理では、データの削除が必要になる場合があります。端末を発送する前に、物理SIMカードを取り外してください。
パスワード、端末のロック解除コード、復旧キー、バックアップコードを修理担当者に渡してはいけません。Appleは、ソフトウェアのサポートで自分で認証情報を入力する必要がある場合、その場を離れないよう案内しています。
5. 返却された端末の確認が済むまでバックアップを残す
修理後、必要に応じてサポートされている設定手順で復元してください。復元のために一時的に用意した控えを処分する前に、チャットと添付ファイルをもう一度確認します。「探す」をオフにした場合は、オンに戻してください。復元が不完全な場合は、データの整理や削除をいったん止め、該当する公式サポートの手順を確認しましょう。
具体例
Pixelのバッテリーを修理に出す前に、マヤは最新のバックアップと、メッセージアプリの復元に必要な条件を確認します。修理に出す端末がなくてもログインできることを確かめ、対応する予備の端末でサポート対象の復元手順を試し、写真が含まれる古い会話を開きます。こうした確認を終えてから、元の端末を修理に出す準備をします。復元コードは、自宅の安全な場所に保管したままです。
予約の前に、このチェックリストを確認しましょう。バックアップは完了しているか、復元に必要なアクセス手段はあるか、チャットは確認したか、修理の準備は済んだか、認証情報を他人に渡さず保管できているか。
出典
2026年11月8日に確認したAppleおよびGoogleの公式サポート文書:「iPhoneやiPadを修理に出す準備をする」「iCloudにバックアップされる情報」「Apple Accountの復旧キーを設定する」「Androidデバイスのデータをバックアップ、復元する」「バックアップコードを使用してログインする」「修理サービスで修理モードを使用する」。これらの手順は変更されることがあります。お使いの端末と修理方法に合った最新のガイドに従ってください。


